はじめに
職場で部下に言いたくないけど言わなくてはならない場面。
上司に悪い報告をしなくてはならない場面。
そんなときに役に立つコミュニケーションスキル「クッション話法」をご紹介します。
やってはいけない話法「No But 話法」
クッション話法を説明する前にやってはいけない話法を説明します。
それは「No But 話法」です。
「No But話法」とはネガティブな内容を言ってから、ポジティブな内容でフォローという話法です。
言い方の順番 ネガティブ➡ポジティブ
例:「最近ミスが多いみたいじゃないか。売上はいいのに..もっとしっかりしてくれ」
ネガティブな内容をストレートに伝えると言われた方は精神的にショックをうけてそのあとにいくら
フォローしても最初に言われたネガティブな印象だけ受け取ってしまい、相手を落ち込ませて
しまいます。
使えるクッション話法「Yes But話法」
ネガティブ内容を直接伝えないで、はじめにポジティブな内容から伝えた後、言いにくい、
直してほしいところ、改善してほしいところを伝える。前述の「No But話法」の逆になります。
言い方の順番 ポジティブ➡ネガティブ
例:「ここのところ売上も上がっていて、よくがんばってるね。でもちょっとミスが目立つから
気をつけようね。」
こうすることで、相手への精神的ダメージも和らぎます。
使えるクッション話法「Yes And話法」
Yes But話法よりさらにやんわりと伝える話法~できるといいね等のアドバイスを入れる話法。
言い方の順番 ポジティブ➡アドバイス
例:「ここのところ売上も上がっていて、よくがんばってるね。これでミスもなくなると最高だね。」
ポジティブな内容から始まり、ポジティブなアドバイス的ニュアンスを上乗せする。
使えるクッション話法「Yes How話法」
もっとやんわりと伝えたい場合に使う話法
言い方の順番 ポジティブ➡コーチング
例:「ここのところ売上も上がっていて、よくがんばってるね。ただミスが目立つけど、どうしたら少なくなると思う?一緒に考えてみようか。」
ポジティブ内容から始まり、どうしたらよいかを相手に気づかせて改善策を考えさせます。
まとめ
3つの話法を紹介しましたが、「No But話法」を逆の「Yes But話法」にするだけで
かなり、いい感じに注意や指摘をすることができて信頼感もアップすると思いますので、
ぜひ実践してみてください。
参考書籍
「アウトプット大全」 著 樺沢紫苑
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